以前、顧問先でもない知り合いの社長さんから、「来年事業の法人化を考えているのだけど、その折りには社会保険の新規適用申請手続きの代行をお願いしたい。」との話がありました。その社長さんは7年前に脱サラして事業をおこして当時63歳。老齢厚生年金を受給しています。
そこで私は、社会保険に加入してしまうと、役員報酬の額によっては、年金が全額支給停止になってしまうことを告げました。しかし、その社長さんは涼しい顔で、「現役で働いているのだから、それでも年金を貰おうなんておかしいよ。」と・・・。
職業柄、年金で損をしないためのアドバイスを考えている自分が、小さく感じた出来事でした。
報道や周囲、現場を通じて、年金に対する関心や、考え方が様々であること、専門家である我々が、「相談」に対してどうあるべきかを考えさせられました。
果たして「年金で損をしないためのアドバイス」は本当に正しいのでしょうか? 少なくとも、この社長さんにとっては意味のないものだったのですから。

